皆さんは木材ラケットを使ったことがあるでしょうか。
私は特殊素材のラケットを一通り使ったうえで、2023年時点では木材ラケットを使っています。
木材ラケットの良さはなんでしょうか?
やはり一番の良さはボールを掴む感覚があるということです。
この掴む感覚があることで、高性能な硬いラバーを使ってもしっかりと打つことができます。
逆に特殊素材が入っているとどうしても打球感が悪くなる傾向にあるため、ラバーの性能を活かしきれない場合があります。
そんな木材ラケットに合うラバーを紹介していきたいと思います。
木材ラケットと言ってもいろんな硬さがある
ラバーを紹介する前に、一言で木材ラケットと言っても様々な硬さがあることを理解しておきましょう。
例えば、エバンホルツはかなり硬い部類のラケットになるため、ここで紹介するラバーとは合わない可能性があります。
今回は硬すぎない木材ラケットを対象にしていますので、そこは注意してください。
ただ、上板に黒檀を使っているようなラケットはそうそう無いため、ほとんどの木材ラケットはそこまで硬くありません。
ラケットの素材や球持ちについては下記記事も参考にしてください。
木材ラケットの良さ
最初にも記載しましたが、木材ラケットはボールを掴む感覚があるのが一番の利点です。
ですが他にも利点があるので、少しだけ紹介させてください。
値段が安い
私が愛用しているラケットはアルティウスST5ですが、値引き後5000円程で購入できます。
弾みすぎない
弾んだ方が良いんじゃないの?と思うかもしれませんが、そうではありません。
自分が8~10割で打った時にオーバーせずにしっかりと台に収まるのが適正な弾みだと考えてください。
また、台上技術やレシーブは弾まない方が確実にやりやすいため、弾みすぎないことはかなり利点になります。
木材ラケットに合うラバー
ここで紹介するのは高性能な硬いラバーが中心となります。
特殊素材ラケットでは扱いきれなかった高性能ラバーも木材ラケットに貼ることで、本来の力を発揮できるかもしれません。
おすすめテンションラバー
ディグニクス05
メーカー:バタフライ
値段:オープン価格(購入時8,000円前後)
硬度(ドイツ硬度に変換):50度
特徴:
その核心は、「スプリング スポンジ」よりも弾性を高め、進化した「スプリング スポンジX」と、打球時の球持ちを重視し、かつ表面の磨耗耐久性を強化した独自配合のシートとの組み合わせ。
メーカーコメント
高い回転性能が特長の“開発コードNo.05”のツブ形状を採用した『ディグニクス05』は、前中陣でのパワードライブやカウンターなど、回転を重視した攻撃的なプレーをハイレベルで求める選手にお勧めだ。
テナジー05と比較すると結構硬い感じがしますが、持つ感覚は無くなっていません。
回転性能は断然ディグニクス05の方が良く、シートの摩耗が極端に少ないのが特徴です。そのため、寿命がかなり長いです。
弾み自体はテナジー05とあまり変わらないと感じました。
寿命を考慮すると、同硬度帯の中で一番コスパが良いラバーだと思いますので、1つのラバーを長く使いたいという人におすすめです。
私はフォアには少し合わなかったので、バックで使用していましたが、シートの強さを活かした打点の速い振り切るドライブは、今まで使用してきたラバーの中で一番回転がかかっていました。
このことから、試合でもしっかりと振り切ったドライブが打てる人に向いているラバーだと思います。
エボリューション MX-D
メーカー:TIBHAR
値段:6,800円
硬度(ドイツ硬度に変換):51.5度
特徴:
世界で絶大な人気を誇るエボリューションの新作がいよいよ登場。
メーカーコメント
威力と安定感を兼ね備えたMX-Pの使いやすさをそのままに、MX-Sの回転力が融合。
トッププロも絶賛の超ハイブリッドラバーが2021年春にデビューです。
51.5度という他には無い硬度ですが、私には丁度いい硬さでした。
シートの性能がかなり良いため、回転が掛けやすく下回転に強い感覚がありました。
片面にテナジー05、もう片面にエボリューション MX-Dを貼って当て打ち系のドライブの比較をしてみたところ、テナジー05はネットミスが多かったのに対しエボリューション MX-Dはミスが少なく丁度良く相手コートに収まる感じでした。
シートの硬さは少し軟らかめであるため、記載の硬度よりも軟らかく感じるため、思っていた以上に使いやすいラバーです。
上級者用ラバーに挑戦してみたい人はまずはこのラバーを使ってみるのをおすすめします。
V>20 Double Extra
メーカー:VICTAS
値段:6,500円
硬度(ドイツ硬度に変換):53度
特徴:
キーワードはインパクトの瞬間の「許容」「遊び」。
メーカーコメント
スポンジ硬度は52.5度だが、硬さは感じない。むしろその弾力が心地よく、その打球感に誰もが驚く。
打った時のボールは威力十分、あらゆる攻撃で相手コートに収まる安心感。「競り合いで信頼できるラバー」が生まれた。
メーカーコメントでは使いやすさをアピールしていますが、私が打ってみた感じでは、弾みがテンションラバーの中でトップクラスだと感じました。
その分球離れが早いため、扱いきるには相当な技量が必要だと感じました。
まずはインナーラケットか木材ラケットに合わせてみるのがおすすめです。
DNAプラチナXH
メーカー:STIGA
値段:8,000円
硬度(ドイツ硬度に変換):53度
特徴:
エクストラハードスポンジは、可能な限り最速のスピードを求める選手のために開発されました。
メーカーコメント
相手に脅威を与えるための威力あるスピードとパワーをを提供します。
より優れたグリップ力と最大のスピンを備えた高速ラバー
DNAプラチナは、スティガのDNAシリーズに追加された最新の製品で、ドイツ製の新世代ラバー。
DNAプラチナは攻撃的なプレースタイルで最高品質のラバーを期待する選手に最適。
独自の構成により優れたグリップ力を発揮し、選手は非常に難しい体勢からでも打球することができる。
低い粒形状と薄いトップシートは、DNAプラチナがより厚いスポンジに(最大2.3㎜)に対応できることを意味し、打球のスピードとパワーを向上させる。
まずは何といっても値段の設定が強気だなと感じました。それだけ自信のあるラバーということでしょう。
硬度が53度という割には打ちやすさがあるように感じました。
ただ、しっかりと振れないと良いボールがいかないのは確かなので、フォアでもバックでもしっかりと振ることのできる人におすすめのラバーです。
回転量についてはテンションの中ではトップクラスに掛かると感じましたが、弾みについては若干控え目な印象でした。
ラザンターR53
メーカー:アンドロ
値段:6,900円
硬度(ドイツ硬度に変換):53度
特徴:
最先端の「エナジー・セル」技術により、かつてない回転力、球持ちの良さを実現。
メーカーコメント
高い弾力性を誇るセル構造が、高次元のグリップ力を備え、強力なスピードドライブを可能にした。
さらに、53度のスポンジが理想的な打球感を生み出し、全ての打球時に超ダイナミックなエネルギー伝導率を可能にした。
最先端技術のスポンジとトップシートにより、最大限の効果が発揮される。
表記の硬度ほど硬く感じず、使いやすいというのが第一印象でした。
回転は硬いラバー特有の上にあがる感じがあり、弾みについてもテンションラバーらしくしっかりと飛んでいきます。
打球感については、硬いけど硬すぎず、気持ちよく打つことができます。
今R48を使用していて、回転弾み共にステップアップしたい人におすすめのラバーです。
おすすめ粘着・粘着テンションラバー
ラザンターC53
メーカー:アンドロ
値段:6,900円
硬度(ドイツ硬度に変換):53度
特徴:
相手の球威に負けず、威力や回転を上書きして打球しやすくした最新テクノロジー搭載のトップシートを採用。
メーカーコメント
そこに、高い正確さや安定性を生み出すエナジー・セル搭載の硬いスポンジを組み合わせることで、高次元の回転力と破壊力をもたらす。
回転はもちろん弾みもC48の上位版なのですが、その分くい込まないため、コントロールが難しいです。
良い球を打つにはそれなりのインパクトがないといけないため、高校生以上をおすすめします。
ただ、粘着テンションの中ではかなり打ちやすい部類ではあるため、硬いスポンジの粘着テンションデビューには丁度良いと思います。
ハイブリッドK3
メーカー:TIBHAR
値段:7,700円
硬度(ドイツ硬度に変換):53度
特徴:
ハイブリッド K3 は、これまで組み合わせることができないと思われていた特性を兼ね備えています。
メーカーコメント
ハイブリッド K3 は、その強力な粘着性にもかかわらず、高いダイナミック性と強力な弾性で、納得させます。硬いスポンジは、高速性の基本です。
このラバーは、下回転系技術でもスピンのかかったトップスピンでも、相手のボールに即座に難なく対抗できる感覚を与えてくれます。
弾性の高いラバーは、最適なコントロールと適切なコース取りが難しいものですが、K3 を使えば間違いなくマスターできるでしょう。
ハイブリッド K3 で無限の可能性を体験してください。
松平健太選手がバックに使用していることでも有名な粘着テンションラバーです。
回転性能は表面で擦った場合にしっかりと上がって、相手が取りづらいようなボールを打つことができます。
弾みに関してはディグニクス09Cよりも弾まないと感じました。弧線についても少し低めだと思います。
ここまでの評価を見ると微妙だと思われるかもしれませんが、このラバーの最大の特徴は打球感にあります。
強いインパクトで打球した際に、硬い粘着ラバー特有の「カチッ」という音がなり、打球感が非常に良いです。
クリアな打球感が好みの人や、キョウヒョウプロ3ターボブルー等のカチカチ系の粘着を使用していて、弾みが欲しいという方におすすめのラバーです。
ディグニクス09C
メーカー:バタフライ
値段:オープン価格(購入時8,000円前後)
硬度(ドイツ硬度に変換):54度
特徴:
テンション系ラバーに劣らない弾みと粘着性ラバー特有の高い回転性能を両立するという、相反する性能を併せ持っています。
メーカーコメント
ドライブが相手コートに深く入るのに、ストップがネット際に短く止まる。
中陣からの打球の威力も出るのに、優れたコントロールを導く球持ちの良さがある。
そして、自分の回転に“かけ返す” ことができる高い回転性能を持つ。
ハイテンションラバーの弾みがあり、粘着ラバーの特性も発揮する。
これまでにない打球を、ディグニクス09Cで。
最初にこのラバーを打った時、上に上がりすぎてビビりました。
今まで色々な粘着テンションを打ってきましたが、この感覚は初めてです。
回転性能に関しては文句のつけようが無いです。相手の下回転を簡単に上げることができます。
弾みに関しては粘着テンションの中では弾む部類になりますが、テンションラバーのような前に飛び出すような感覚は無いです。
打球感もどちらかというとテンション寄りで「カチッ」というような粘着特有の打球感は無いです。
テンションから粘着テンションに変更する最初の一枚としておすすめしたいラバーです。
ゴールデンタンゴ
メーカー:ヨーラ
値段:5,800円
硬度(ドイツ硬度に変換):54度
特徴:
はずみと回転量の両立を実現
メーカーコメント
豊富な回転量はもちろんの事、強く鋭い弧線の弾道と打点が落ちた時でも威力あるボールが打てるといった粘着ラバー独特の特性を活かしながら、
台から離れた時の十分な弾み・飛距離を実現しました。
私が初めて使った粘着テンションラバーです。
回転は粘着特有の上にあがる感覚で、十分掛かります。
特徴としては弾みですが、今まで使用してきた粘着テンションラバーで一番弾みます。
そのため、引き合いやロビング打ち等、粘着ラバーが苦手とする場面でも対応が可能なラバーになります。
打球感としては、感覚で申し訳無いのですが、「カチッ」と「ボソッ」の間くらいで「バチッ」という音がなります。
粘着の回転は欲しいけど、弾みも大事という考えの人におすすめのラバーです。
オメガⅦチャイナ影
メーカー:XION
値段:7,500円
硬度(ドイツ硬度に変換):60度
特徴:
YING=「影」という異名を持つこちらの粘着性テンションラバーは、なんと60度というXIOM史上最高の超硬質カーボスポンジを搭載。その質感は、まさに中国製のハイエンド粘着ラバーそのものだ。単純な弾みではGUANGに及ばないが、頑強さは突出している。中後陣のドライブ戦で強烈なボールの応酬になればなるほど、ブレーヤーはこのYINGが頼もしく思えるはずだ。とりわけ、急上昇&急降下するドライブの異様な弾道は対戦相手を恐怖に陥れるだろう。前陣でのカウンターの精度は惚れ惚れするほど素晴らしく、猛烈にキレたサービスや、ネット際にビタ止めできるストップなどの小技も自由自在。まるで中国のスター選手になったかのような気分が味わえること請け合いだ。硬さを生かしたスマッシュやカットにも適しており、前陣速攻型や攻撃を織り交ぜるチョッパーにもおすすめしたい。重量感が相当あるラバーなので、使用するにはかなりの覚悟が必要だは、使いこなせた時には新境地が待っている。相手を陰の世界に引きずり込むYINGの超絶スピンプレーは、一度覚えたらやみつきだ。
メーカーコメント
打感はクリアな感じで、かなり硬い割に強打時の弾みはある程度あります。
ストップやサーブ等回転を掛けて短く返球したい技術に関してはかなりやり易いです。
ただ、カウンターやフリック、ブロックに関してはしっかりとインパクトできないと良いボールを出すことが難しいです。
かなり上級者向きのラバーですが、54度付近の粘着テンションで物足りなくなった人におすすめのラバーです。
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