現在卓球のラケットは各メーカーからとてつもない量が販売されています。
その中でおすすめのラケットを種類別に紹介していきますので、
ラケット購入を考えている方は是非参考にしてください。
ラケットの種類
卓球のラケットは、主に木材・インナー・アウターの3種類に分けることができます。
その中でも木材は板の枚数によってさらに細分化されます。
まずは、ラケットの種類とその特徴を見ていきましょう。
木材(3枚以下合板・単板)
単板というと日本式ペンがほとんどでありシェークで使っている人はかなりレアです。
木材の中で、最も板の数が少ない種類になります。
どのような特徴があるのかと言うと、軟らかくしなやかさがあるため、打球感が非常に良いです。
ただし、軟らかい分弾みが抑え気味であるため、板厚を厚くして飛ぶようにしているものが多いです。
また、厚い木を入手するのが年々難しくなってきているため、値段も高めに設定されています。
木材(5枚合板)
ラケットの中で最もスタンダードなものが、5枚合板になります。
初心者から上級者まで幅広い層に使用されています。
卓球を始めたばかりの人はまずは5枚合板から使用するのが良いと思います。
軟らかさと弾みのバランスがとれたものが多く、とにかく使いやすいというのが特徴です。
また、値段も安いものが多いのも良いですね。
木材(7枚合板)
5枚合板では少し物足りなくなってきた人に向いているのが、7枚合板になります。
初心者を一歩抜けた人から上級者まで使用されています。
5枚合板では弾まなすぎると感じる人や、球離れが早い方が好きな人に向いているラケットになります。
5枚合板よりは弾みが増え、その分コントロールが少し難しいのが特徴です。
また、表ラバーで使用する人が多いのも特徴の1つです。
値段は、5枚合板とそれほど変わらないため、こちらもお求めやすくなっています。
インナー
近年人気が高いのがインナーラケットになります。
ラケットの内側にカーボン等の特殊素材が入っており、木材よりも格段に弾むようになっています。
弾む分コントロールが難しくなっているため、使用するのであれば中級者以上の方がおすすめです。
後述するアウターと比べると木材の感覚が残っているため、アウターよりは弾まない方が良いけど木材よりは弾むラケットが使いたいという人に向いています。
値段はピンキリですが、安くても1万円はすると思っていた方が良いですね。
アウター
インナーラケットが内側に特殊素材が入っているのに対し、外側に特殊素材を入れたものがアウターラケットになります。
そのため、一番弾む一方でコントールが難しいラケットになっています。
どちらかと言うと上級者向きのラケットではありますが、軟らかめのラバーを貼ることで上級者以外も使うことはできると思います。
とにかく弾みを求める人に向いています。
値段はインナーとほとんど同じで、安くても1万円はすると思っていた方が良いです。
木材の種類
ここまではラケットの種類を紹介してきましたが、ここからは木材の種類を見ていきたいと思います。
ラケットを選ぶときに木材の種類まで見る人は少ないと思いますが、どんなラケットも85%以上は木材にしなければいけないというルールがあるため、実はかなり重要な要素の1つであると言えます。
ここでは主に上板に使用されているものを紹介します。
コト
アウターラケットに多く使われている素材で、やや硬めの打球感が特徴です。
話題になっているフィッシュスケールが見られるのも特徴です。
例えば、ビスカリアやティモボルALC等で使用されています。
リンバ
インナーラケットによく使われる素材で、コト材よりも軟らかい打球感が特徴です。
例えば、張本智和ALC、インナーフォースZLCはこの素材を使用しています。
紫檀
木材ラケットの上板に使用されることが多い素材で、かなり硬い打球感と弾みが特徴となっています。
また、高級家具のような見た目がかっこよく、見た目で選ぶ人も多いです。
STIGAのローズウッドやXIONのオメガ プロ等で使われています。
黒檀
こちらも紫檀と同様に木材ラケットの上板に使用されることが多い素材で、硬い打球感と弾みが特徴となっています。
紫檀よりも黒っぽい色合いで、さらに高級感が感じられます。
使うよりも飾っておきたくなるような見た目です。
エバンホルツ等で使用されています。
ビーチ
紫檀・黒檀程ではありませんが、こちらも硬い打球感が特徴になっています。
見た目は、くすんだ感じの木の色でところどころに色の濃くなっている部分があります。
何も知らずに見ると、汚れているのかなと思うような感じなので、見た目が大事な人はあまり合わないかもしれません。
リベルタグロリアスで使用されています。
おすすめラケットの紹介
3枚以下合板・単板
正宗
メーカー:ヤサカ
板厚:7.2mm
重量:85g
値段:19,800円
特徴:
カットと攻撃を融合させた革新的なプレースタイルで活躍する英田理志選手監修モデル。
メーカーコメント
柔軟性と高反発を合わせ持つ桧材を厚めの3枚合板にする事によって高い安定性と威力を発揮し、
攻守においてパワフルなオールラウンドプレーを可能にします。
実際に打ってみると、非常に球持ちが良く回転を掛けやすいつくりになっています。
カットだけでなく攻撃もしたいというカットマンに向いているラケットだと思います。
値段については、珍しい3枚合板であるということと、英田理志選手監修モデルであることを考えると、それほど高いとは思いません。
もし、他のメーカーから出ていたらもっと高く設定されている可能性が高いので、ヤサカの製品は性能の割に安いという印象があります。
5枚合板
フォルティウスFT5
メーカー:ミズノ
板厚:6.6mm
重量:85g
値段:6,700円
特徴:
攻める時にはFORTIUS FTのように弾み、守る時にはきちんとコートに収まる…
メーカーコメント
フォルティウスFTの特徴である爽快な打球感と鋭い弾きに、5枚合板の特徴である操作性の良さとしなる感覚をミックスしたラケットです。
ザ・5枚合板といった性能のラケットです。重さも重すぎず軽すぎず、弾みも弾みすぎることなく丁度よく収まる感じです。
値段も抑えられているため、初心者から中級者におすすめできるラケットです。
卓球をこれから始める人の最初の一本としてもおすすめしたいラケットです。
アルティウスST5
メーカー:ミズノ
板厚:6.0mm
重量:77g
値段:6,200円
特徴:
元日本代表坂本竜介氏プロデュース。飛びと軽さが特徴。
メーカーコメント
私も実際に買って打ってみましたが、非常に良い点が多いです。
まず何といっても安い、そして軽い。さらに、軽い割には結構飛ぶ、なのに木材の掴む感じもある。
コストパフォーマンスで考えると最強のラケットだと思います。
力のないジュニアや女性におすすめのラケットです。
また、かなり軽いので、重い粘着ラバーを貼っても重くなりすぎないのも良いですね。
ちなみに私は両面に粘着ラバーを貼って使っていますが、それでも186g程に抑えられています。
あえてマイナス面のことを言うのであれば、物足りなさになります。
筋力のある男性の場合は打球感や弾みに少し物足りなさを感じる可能性が有りますので、
高校生以下の男性、女性、初・中級者におすすめのラケットです。
コルベル
メーカー:バタフライ
板厚:5.9mm
重量:93g
値段:5,500円
特徴:
バタフライを代表する5枚合板ラケットのロングセラーモデルです。
メーカーコメント
攻守のバランスに優れており、レベルを問わずあらゆる選手にお勧めできるラケットです。
1995年の発売当時から現在に至るまで使われ続けているすごいラケットです。
何かに秀でているという訳ではありませんが、全体的にバランスが良く打球感も非常に良いです。
また、値段が安いのも非常に良いですね。
最大の特徴として、重さが平均93gもあるということです。これは5枚合板の中ではかなり重い方になります。
この重さがあることで、球威が保たれており上級者で利用している方も多くいます。
ただ、筋力のない選手には重すぎるため、中学生以下や女性にはあまりおすすめはできません。
高校生以上の男性におすすめのラケットになります。
ローズウッド NCT V
メーカー:STIGA
板厚:6.2mm
重量:87g
値段:20,000円
特徴:
高級家具材や彫刻用材として用いられ、硬くて響きが良いので楽器素材としても使われるローズウッドを使用。
メーカーコメント
スピード、コントロール、軽量化、弧線の4つを共存させることに成功したハイレベルなラケット。
上板にローズウッド(紫檀)を使用しているということもあり、打球感は少し固めになっていますが、
その分弾みが増しているラケットになります。
最大の特徴はその見た目!木目や色がかっこ良すぎます。STIGAのラケットは見た目が良いものが多いです。
ただ、見た目が良いだけでなく性能も全体的に高いのがすごいところです。
唯一の欠点は値段ですね。簡単に手が出せる値段ではないので、2本目や3本目のラケットとしての購入がおすすめです。
値段の高さと性能から、初心者にはおすすめはしませんが、中級者以上で通常の5枚合板では物足りなくなった人や粘着ラバーを使用している人におすすめのラケットになります。
エバンホルツ NCT V
メーカー:STIGA
板厚:5.9mm
重量:90g
値段:19,500円
特徴:
高級木材である黒檀を外板に使用したラケット。
メーカーコメント
黒檀はとても硬く、木材特有の打球感を持ちながらもスピードが出せる。スピード感を求める選手にお勧めのラケット。
黒檀は上で紹介した紫檀よりも硬く、より弾みが強い特徴が有ります。
見た目はローズウッドよりも色の濃い木材でさらに高級感が増しているように感じます。
好みの問題も有りますが、私はこのラケットの見た目が一番好きです。
こちらのラケットもローズウッド同様値段は高く設定されているため、2本目や3本目のラケットとしての購入がおすすめです。
ローズウッドより少し弾みますが、性能はだいぶ似ていますので、ローズウッドとエバンホルツの二択で迷っているのであれば、見た目の好きな方を選ぶことをおすすめします。
7枚合板
SK7クラシック
メーカー:バタフライ
板厚:6.8mm
重量:93g
値段:6,800円
特徴:
トップ選手の使用実績がある純木材7枚合板ラケットの王道が、新たな装いで登場。
メーカーコメント
7枚合板の威力と、純木材ラケット特有の繊細な感覚を持ち合わせています。
ダイナミックかつ繊細なプレーを求める選手にお勧めです。
5枚合板と比較すると明らかに弾みが増えていますが、その分球持ちが少なくなっているように感じます。
また、重量も93gとかなり重いので、初心者を抜け出して5枚合板の弾みでは物足りなくなった人におすすめのラケットです。
値段については5枚合板とそれほど変わらないのは良いところですね。
クリッパーウッド
メーカー:STIGA
板厚:6.5mm
重量:92g
値段:13,500円
特徴:
弾みと打球感が心地よいベストセラーラケット。
メーカーコメント
SK7クラシックと比較すると、板厚が薄いのに重量がそれほど変わらないことから、硬い素材であることが分かります。
その硬さが良い打球感と弾みを実現していると感じました。
ただし、その分球持ちがより少なくなるため、ある程度技術がないと扱うのは難しいと思います。
5枚合板では球を持ちすぎて打ちづらいと感じる人や、表ラバーを使用している人におすすめのラケットです。
フォルティウスFT
メーカー:ミズノ
板厚:6.4mm
重量:92g
値段:7,600円
特徴:
台上での細かいプレーの緩急など攻守のバランスに優れた7枚合板モデル。
メーカーコメント
スピーディーで威力のある攻撃と繊細さを求める攻撃型プレーヤー向けモデル。
元日本代表 藤沼亜衣 監修モデル。
7枚合板の中では弾みが抑えられており、コントールに優れたラケットになります。
弾むラケットはドライブやスマッシュは打ちやすいですが、サーブ、レシーブ、ストップ、フリックは弾みすぎると難しくなります。
そのあたりのバランスを上手く調節したのがこのラケットだと感じました。
スピードだけでなく、全体のバランスを大切にする選手におすすめしたいラケットになります。
特に、5枚合板から7枚合板に変えようとしている方は、まずはこのラケットに変えてみるのをおすすめします。
ハッドロウSR
メーカー:バタフライ
板厚:6.6mm
重量:91g
値段:12,000円
特徴:
ラケットの表面に硬さと弾みが特徴のウエンジ材を使用した7枚合板ラケット。
メーカーコメント
重量感のある力強い攻撃を求める選手にお勧めです。
上板にウエンジ材を使用しているということで、弾みは7枚合板でトップクラスなものになっています。
その分球離れが早いため初心者には扱うのが難しいラケットだと思います。
後ろからの引き合いや攻撃時の速度を早くしたい人におすすめのラケットです。
また、上板が硬い系のラケットの中では安価であるため、コストパフォーマンスは悪くないと思います。
扱いの難しさから中級者以上の使用をおすすめします。
ローズウッド NCT VII
メーカー:STIGA
板厚:6.2mm
重量:90g
値段:22,000円
特徴:
高級家具材や彫刻用材として用いられる硬く響きが良いローズウッドを外板に使用した7枚合板。ローズウッドNCT V のスピードを強化。
メーカーコメント
5枚合板で紹介したローズウッド NCT Vの7枚合板バージョンです。
上板に紫檀が使用されているため、5枚合板でも弾みますが、さらに弾みが強くなっています。
ただ、7枚合板の中では板厚や重さが抑え気味になっていますので、意外とコントロールも悪くないです。
値段が高いのは確かですが、弾み・コントロール・デザインを高いレベルで実現した素晴らしいラケットだと感じます。
エバンホルツ NCT VII
メーカー:STIGA
板厚:6.2mm
重量:95g
値段:21,500円
特徴:
高級木材である黒檀を外板に使用した7枚合板。
メーカーコメント
エバンホルツ NCT Vより、さらにスピードにこだわったラケット。木材でのパワープレーを望む選手にお勧め。
5枚合板で紹介したエバンホルツ NCT Vの7枚合板バージョンです。
7枚合板の中でトップクラスの弾みを実現しているこのラケットは、扱いは難しいものの強打時の威力は
他のラケットから頭1つ抜けている感覚が有ります。
もちろん後ろからの引き合いも威力が保たれるため、振り切ることさえできれば打ち負けることは無いでしょう。
気になるのは重量です。95gということで7枚合板の中でもトップクラスに重く、筋力がないと扱うのは難しいでしょう。
高校生以上の男性におすすめのラケットです。
ゴーズィ SL OFF
メーカー:アンドロ
板厚:6.2mm
重量:90g
値段:16,000円
特徴:
ゴーズィ選手と共同開発。黒檀の表面材により、威力のあるボールを生み出し、豪快なプレーを実現。
メーカーコメント
コントロール性能も高く、高次元で狙ったコースを突くプレーを可能にする。
ファンタスティックなプレーで相手を翻弄。
ゴーズィ選手と共同開発ということもあり、とてもパワフルなラケットになっています。
黒檀を使用しているラケットはかなり値段が高くなる傾向にありますが、このラケットは他に比べるとリーズナブルです。
重量については平均90gということですが、重い個体が多い印象です。
7枚合板ラケット全般に言えることですが、ある程度の筋力が無いと扱うのは難しいと思います。
高校生以上の男性におすすめのラケットです。
インナーカーボン・インナー特殊素材
アルネイドインナー
メーカー:ヤサカ
板厚:5.8mm
重量:85g
値段:12,000円
特徴:
アウターカーボンラケットのアルネイドをベースにしつつ“PAカーボン”をインナーポジション(内側)に搭載。
メーカーコメント
柔らかい打球感で適度な反発力と高いコントロール性能を持つため、ラリー戦で高い安定性を発揮します。
上板がコト材ということもあり、インナーカーボンにしてはかなり弾む部類になります。
また、重量が軽いというのも良く、弾みは欲しいけど重いラケットは嫌という人に向いているラケットになります。
私もメインラケットとして1年以上使用していますが、テンションラバーを使用している人には一度使ってみて欲しいラケットです。
今まで色々なラバーを貼って打ってみましたが、硬さ問わずテンションラバー全般に合うと感じました。
私は硬いラバーが好きなので、エボリューションMXD、ディグニクス05、V20の打球感が好きですが、
テナジー05やファスタークG1等の軟らかめのラバーを貼ると、ドライブ時に金属音が鳴ります。
逆に粘着は球持ちが中途半端になってしまうため、ループ主体であれば木材で良く、強打主体であればより硬いラケットを使った方が良さを出せると思います。
そのため、テンションラバーを使用していて弾むインナーラケットを探している人に強くおすすめしたいラケットになります。
値段もカーボンラケットにしては安いため、かなりコストパフォーマンスに優れています。
リベルタグロリアス
メーカー:ダーカー
板厚:5.8mm
重量:89g
値段:22,000円
特徴:
「打ち合いで負けたくない」と望むパワーヒッターに最適なのが、この『リベルタ グロリアス』。
メーカーコメント
「イザナス・カーボン」と硬質な上板とのマッチングにより、スイングのエネルギーを最大限に引き出す一本です。
粘着ラバーとの相性に優れ、粘着特有の回転力を維持したまま飛距離を出すことができるので、中・後陣からでも決定力の高い一撃を放つことができます。
上板にビーチ材を使用しており、硬い打球感になっています。なぜこれが粘着に合うのでしょうか?
実際に打ってみると分かるのですが、打球感と球離れのタイミングが絶妙で、打った時にミスる気がしません。
具体的に言うと、粘着ラバーを強打したときに「バチンッ」という打球音が鳴ると思うのですが、インパクトが多少弱くてもその打球音が鳴り、しっかりと手に響く感覚が伝わるため、コントロールもしやすく相手にとって取りづらいボールを打つことができます。
本来硬いラケットに粘着ラバーを貼ると、インパクトを出すのが難しいはずなのですが、このラケットでは簡単にインパクトを出すことができます。
粘着ラバーを使っている人には是非この感覚を味わってほしいと思います。
インナーフォース レイヤー ALC
メーカー:バタフライ
板厚:6.0mm
重量:86g
値段:15,000円
特徴:
木材の柔らかい打球感を備えたインナーファイバー仕様のラケット。
メーカーコメント
アリレート・カーボンを搭載し、多くの場面で弾みとコントロールのバランスの良さを発揮します。
ザ・インナーラケットという位置づけのラケットになります。
木材よりは弾むようになっているが、球を持つ感覚がなくならないようバランスを上手く取っているように感じます。
木材のラケットでは物足りなくなってきた人の1本目の特殊素材ラケットとしておすすめです。
重さもそれほど重くなく、老若男女扱えるようなラケットです。
ただ、尖った性能がない割には値段が割と高めなので、物足りなく感じる人もいるかもしれません。
張本智和 インナーフォース ALC
メーカー:バタフライ
板厚:6.0mm
重量:87g
値段:18,000円
特徴:
適度な弾みと「ボールをつかむ感覚」を持つ『インナーフォース レイヤー ALC』をベースにし、ブレードサイズをわずかに大きく設計しました。
メーカーコメント
張本選手の好みである青色をベースにしたグリップと、勝利の象徴である金色を取り入れたレンズが特徴的なこのラケットは、彼の緻密で超攻 撃的な前陣での両ハンドプレーを支える1本となっています。
インナーフォース レイヤー ALCを張本智和選手仕様に変えたのがこのラケットになります。
ブレードサイズが大きくなったことで重量が少し増え、値段が3000円高くなりました。
打ってみたところ、ブレードサイズが大きくなったことが理由だと思いますが、打球感が手に響く感覚が増えたように感じました。
ただ、注意点としては、ラケット単体では1gしか重さが変わっていませんが、ラバーもブレードに合わせて大きく貼ることになるため、その分さらに重くなります。
両面に固めの特厚ラバーを貼ると考えると、全体で3g程重くなる可能性がありますので、重いラケットが苦手な方は注意が必要です。
重さを考えなければ、打球感や安定感はインナーフォース レイヤー ALCよりも良いと思いますので、3000円高い価値は十分あると思います。
インナーフォース レイヤー ZLC
メーカー:バタフライ
板厚:5.7mm
重量:90g
値段:21,500円
特徴:
木材の柔らかい打球感を備えたインナーファイバー仕様のラケット。
メーカーコメント
軽量でありながら弾みの高さとしなやかさを併せ持つZLカーボンがハイレベルなプレーをサポートします。
ZLカーボンが含まれているということで、インナーフォース レイヤー ALCよりも硬い打球感になっています。
その分弾みが大きくなり、球離れが早くなっています。
ハイブリッドAC インサイド
メーカー:TIBHAR
板厚:6.0mm
重量:85g
値段:16,000円
特徴:
インナーに柔軟な素材「ハイブリッドAC」を配置したことで、球持ちがアップしています。
メーカーコメント
サービス、レシーブ、台上の精度はもちろんドライブ攻撃での高い安定性を保ちつつ、連続強打で攻め立てたい選手や回転量で勝負したい選手にオススメします。
特殊素材ラケットの中ではかなり打ちやすい部類のラケットとなっていますので、木材の打感を残しつつ、弾みを上げたい人におすすめのラケットです。
バタフライで言うところのインナーフォース レイヤー ALCの位置づけになりますが、より木材に近い感覚のラケットになります。
ハイブリッドZC インサイド
メーカー:TIBHAR
板厚:6.0mm
重量:85g
値段:18,000円
特徴:
硬質ながらしなやかな新素材「ハイブリッドZC」をインナーに配置したティバーのハイエンドモデルです。
メーカーコメント
スピードとパワー、そしてコントロール性能を兼ね備え、前陣でのドライブ速攻だけでなく、中陣からの伸びのあるドライブも放つことができます。
2023年段階ではYoutuberのわったさんが使用していることでも有名なこのラケットですが、
バタフライで言うところのインナーフォース レイヤー ZLCの位置づけでしょう。
ただ、板厚がこちらの方が厚くなっており、重量も軽くなっているため、より万人向けになっていると感じます。
インナーの中では弾む方になるため、木材から変える最初のラケットとしては弾みすぎるように思いますので、弾まないインナーからより弾むインナーに変えたい人におすすめしたいラケットになります。
エアーカーボン
メーカー:ヨーラ
板厚:7.6mm
重量:71g
値段:14,000円
特徴:
バルサ材+カーボンを使用した軽量(約71~72g程度)・高反発のラケットです。
メーカーコメント
ラケット総重量が重過ぎて、高性能ラバーを使えなかった方にお薦めしたいラケットです。
最近流行りのラバーは高性能ではありますが、重いものが多いです。
両面特厚を貼って最終的に200gを超えることも少なくないです。
私も粘着ラバーが好きなので、色々なラケットで試してみましたが、軽いラケットでないと扱いきれないという結論に至りました。
今は軽い75g程の木材ラケットを使用し、究極にやりづらさを意識したプレーをしていますが、スピードが無さ過ぎて打ち抜けずイライラすることがあります。
そこで、同じような悩みがある人におすすめしたいのがこのラケットになります。
まずは何といってもその軽さです。71gはやばいです。
しかもただ軽いだけでなく、カーボンが入っていることと、板厚を厚くすることで、弾みも兼ね備えています。
インナーラケットでとにかく軽いラケットを探している人におすすめです。
オフチャロフ インナーフォース ALC
メーカー:バタフライ
板厚:6.2mm
重量:86g
値段:18,000円
特徴:
ドイツのスター・オフチャロフ選手と共に開発したこのラケットは、『インナーフォース レイヤー ALC』よりもブレードが厚く、
メーカーコメント
わずかに大きく設計されているのが特徴です。
インナーファイバー仕様のラケットの中でも反発特性が高く、打球に威力をもたらします。
今まで打ったことのあるインナーラケットでトップクラスに弾む一方で、打っている感覚が少なく感じます。
球持ちに関してはインナー特有の持つ感覚はありますので、コントロールに関しては問題ありません。
インナーラケットでアウターレベルの弾みが欲しい人におすすめしたいラケットになります。
サイバーシェイプ カーボン
メーカー:STIGA
板厚:6.3mm
重量:85g
値段:28,000円
特徴:
100種類以上の形状を研究したが、それぞれにわずかな違いがあった。ボールの衝撃による振動をより良く感じながら、スイートスポットをより大きくするのに最適な形状を見つけ出した。
メーカーコメント
まずは何といってもこの見た目ですが、六角形の形状は今までありませんでした。
六角形にすることで重心が変わり、スイートスポットが広がります。
またSTIGAにしては珍しくカーボンが入っており、木材も硬い素材のためインナーの中ではかなり弾みがあります。
良くも悪くも目立つため、練習や大会でいろんな人に話しかけられることが増えます。
値段は高いですが、性能は間違いなくインナーではトップクラスに良いです。
また、その見た目から大会で目立ちたい人には最適ではないでしょうか。
アウターカーボン・アウター特殊素材
SKカーボン
メーカー:バタフライ
板厚:5.2mm
重量:78g
値段:7,800円
特徴:
カーボン「TAMCA5000」が攻撃力をもたらし、薄めで軽いブレードが優れた操作性を実現します。
メーカーコメント
純木材ラケットから特殊素材ラケットへ移行したい選手にお勧めの1本です。
アウターラケットで有りながら5枚構成となっているため、弾みが抑えられておりコントロールに優れています。
また、板厚がかなり薄く重量が軽いので、重いラバーを使う人や、女性・ジュニアにもおすすめできます。
メーカーとしては、「純木材ラケットから特殊素材ラケットへ移行したい選手にお勧め」ということですが、
弾みすぎないとはいえアウターラケットになりますので、使いやすさという観点で言うと、インナーラケットの方に分があると思います。
個人的には、弾む木材もしくは弾まないインナーの次に使用するのがおすすめです。
ただ、アウターラケットでこの値段はかなり安いので、コストパフォーマンスは非常に高いです。
ティモボルALC
メーカー:バタフライ
板厚:5.8mm
重量:86g
値段:18,000円
特徴:
アリレート カーボンを搭載し、優れた攻撃性と安定性を両立。
メーカーコメント
2008年、2010年、2011年、2012年のヨーロッパ選手権大会でボル選手が優勝するなど、素晴らしいパフォーマンスを発揮できることが証明済みです。
ティモボルスピリットの時代に使用していたことがあります。
弾みについては文句なしに素晴らしい性能ですが、その分コントロールが難しいです。
特に、回転を殺すような打ち方や自分から回転を掛けるストップが打てるレベル出ないと、台上プレーが難しいでしょう。
この硬さのラケットになってくると、打っている感覚が少なくなってきます。
特に、硬いラバーでは顕著で、ディグニクスシリーズ・R53・エボリューションMXD・V20等を使うには相当なインパクトが必要なので、初心者にはおすすめできません。
インナーラケットを使用したことがある中級者以上の人で、さらなる弾みが欲しい人におすすめのラケットです。
ビスカリア
メーカー:バタフライ
板厚:5.8mm
重量:85g
値段:20,000円
特徴:
数あるアリレート カーボン搭載ラケットの原型となったラケット。
メーカーコメント
オリジナルにこだわり、発売当初からのデザインを可能な限り再現し、復刻しました。
攻守のバランスに優れたその性能の高さは、今もなお世界中の多くのトップ選手が愛用し、実績を出し続けていることにより証明されています。
上で紹介したティモボルALCと非常に似た性能で、違いはデザインとグリップだけですので、自分の好みの方を選ぶのが良いと思います。
ただ、ビスカリアは非常の多くのプロ選手が使用していますので、万人に合うグリップはこちらなのだと考えられます。
ティモボルALCと同様に、インナーラケットを使用したことがある中級者以上の人で、さらなる弾みが欲しい人におすすめのラケットです。
レボルディア CNF
メーカー:バタフライ
板厚:5.7mm
重量:86g
値段:35,000円
特徴:
5枚合板に新規素材の「セルロースナノファイバー」を入れた、アウター仕様の設計。
メーカーコメント
高反発でありながら、振動特性を低く抑えることを実現しました。
威力のある打球を可能にしながらも、ボールをつかむ感覚をもつラケットです。
まず驚くのが値段です。他の特殊素材ラケットなら2つくらい買えそうな強気な価格設定です。
他の特殊素材と何が異なるかと言うと、一番は打球感でしょうか。
弾みはALCと同等レベルですが、打球感が非常に良いです。今までの特殊素材は打っている感がなくなるのが普通ですが、レボルディア CNFは木材並みの振動が伝わってきます。
アウターのALCの打球感が苦手な人で、インナーよりも弾みを求めている人におすすめです。
ニュイティンク
メーカー:TIBHAR
板厚:5.8mm
重量:85g
値段:16,000円
特徴:
ヨーロッパの中核に成長しているニュイティンクの強烈なバックハンドはこのラケットから放たれる。
メーカーコメント
軽量で操作性の良い豪本のアウターにハイブリッドZCを挿入することで、ティバーラケットの中で最高レベルのスピードを演出。
硬すぎない打球感に仕上げており、ヨーロッパで人気を博している。
ザイロンカーボンをアウターに使用しているため、非常に弾みが強いのが特徴です。
ただ、上板に軟らかめのリンバ材を使用しているため持つ感覚も残っています。
バタフライで言うと「水谷隼ZLC」に非常に似た構成であるため、「水谷隼ZLC」を使ってみたいけど、そこまでお金を出せないという人にはこのラケットで良いと思います。
値段は倍近く異なりますが、性能差はほとんどありませんので、コストパフォーマンスも非常に良いです。
アルネイド
メーカー:ヤサカ
板厚:5.8mm
重量:85g
値段:12,000円
特徴:
新特殊素材“PAカーボン”を搭載した攻撃用ラケットです。やわらかめの打球感で安定性を高めながらも十分な攻撃力を持ちます。
メーカーコメント
従来の特殊素材ラケットに比べ高い弧線の打球になるため前陣でのブロックや中陣からの攻撃時にも抜群の安定感を誇ります。
中国期待の若手選手梁靖崑も満足する高性能ラケットです。
ポリアリレートカーボンですが、バタフライのALCやZLCと比べると少し軟らかく、弾みが抑えられている分コントロールが良く、打球時の弧線も高くなるのが特徴です。
アウターラケット特有の直線的に飛ぶ感じが苦手な方には丁度良いと思います。
また、値段も他のメーカーから出していたら20,000くらいしそうなところですが、かなり安めな設定になっていると感じます。
ヤサカのラケット全般に言えることですが、コストパフォーマンスは抜群です。
ゼクスギア アウト
メーカー:VICTAS
板厚:5.9mm
重量:89g
値段:12,000円
特徴:
高弾&高反発なカーボンをダイナシェル設計で使用することで、プレーヤーのパワーを増幅し、相手を打ち抜く威力を手に入れたラケットに仕上がった。
メーカーコメント
使用されているZカーボンは硬いカーボンに弾性のあるゼクシオンを混ぜたもので、
弾みとコントロールのバランスを上手くとっている印象です。
ただ、他のアウターラケットに比べて板厚は若干厚く・重量も少し重くなっているため、強打時の威力は抜群です。
その反面、筋力の無い人には扱うのが難しいラケットになっています。
値段もそれほど高く無く、買いやすいのも良いですね。
コメント