ミズノから発売されているアルティウスST5のレビューをしていきます。
アウターラケットやインナーラケットと比べてどうか、他の木材と比べてどうかの感想をまとめていきます。
また、今まで使用した全てのラバーとの相性も書いていきたいと思います。
アルティウスST5に興味がある方は是非見ていってください。
基本情報
ラケットの種類：5枚合板
重さ：平均77g 私が購入したのは75gで軽量の個体
値段：6,200円
まず注目したいのは軽さです。
平均77gはなかなかありません。
両面に重めの特厚ラバーを貼っても180g台で収まるので、軽いラケットが好きな私としてはとても嬉しいです。
重いラケットで振りすぎると、手首や肩が痛くなったりしますので、自分にあった重さを選ぶのが良いでしょう。
値段も手頃です。
5枚合板は元々安い傾向にあるとはいえ、値引き後5,000円程で購入できるのは嬉しいです。
では早速レビューをしていきましょう。
アウターラケットやインナーラケットとの比較
まず、アウターラケットと比較すると、当然弾まないですが、ボールを持つ感覚が段違いにあります。
インナーラケットと比較してみても、ボールを持つ感覚があります。
弾みに関しては、少し板厚が厚めに設定されているため、弾みを抑え気味のインナーラケットと同じくらいは弾みます。
他の5枚合板との比較
特殊な上板を使っているローズウッドやエバンホルツ以外の5枚合板と比較すると、かなり弾む方だと思います。
その分他の5枚合板よりは球持ちが落ちてはいますが、それでも十分ボールを持っている感覚はありますので、木材とインナーの中間のラケットのような感覚で使用できます。
また、上でも述べましたが、かなり軽いため、高性能なラバーを使っても重くなりすぎないのも他の5枚合板に無い利点です。
このラケットで打ったことのあるラバーとその相性
フォア
ラザンターC53
相性は悪くはないですが、軟らかすぎるかもしれません。
まさか53度のラバーで軟らかいと感じるとは思いませんでしたが、シートが軟らかいかつ、木材ラケットということで、そう感じるのだと思います。
決して悪いわけではありませんが、少しくい込みすぎてしまって、球が走っていないように感じました。
ハイブリッドK3
丁度良い硬さで相性が良いです。
インナーラケットだと硬く感じていたハイブリッドK3ですが、アルティウスST5には丁度いい硬さです。
全ての技術がやり易く、弾みも許容範囲といった感じですごく好感触でした。
エボリューションMX-D
相性は良いですが、ボールを持ちすぎる感じがあります。
この硬度帯のテンションでは少しボールを持ちすぎるかもしれません。
もちろん繋ぎや台上等はやり易いのですが、強打するときに少し打ちづらさと球の走らなさを感じるかもしれません。
オメガⅦチャイナ影
相性は良いですが、私には使えません。
ハイブリッドK3に似た感覚なのですが、かなり硬いので、私には扱い切れませんでした。
バック
ラザンターC48
軟らかすぎて相性はあまりよくないと思います。
木材にこのラバーを貼ってしまうと、軟らか過ぎて大部分のボールが浅くなります。
また、打球した時にエネルギーロスをしているようなグニャッとした感覚があります。
ディグニクス05
相性は良いと思います。
全ての技術が問題なくできますし、回転も掛けやすいです。
ただ、前に飛ぶ感覚が強いので、ブロックした時に速いボールで返っていきます。
アルティウスST5であればある程度コントロールできるため、問題ないですが、これ以上弾むラケットだと扱いが難しいかもしれません。
ディグニクス09C
悪くはないですが、インパクトが必要です。
前で打っている分には最高の相性ですが、下がった時にはある程度のインパクトで打たないといけないため、バックを振れる自信が無いと難しいです。
私には少し硬すぎて、扱い切れませんでした。
エボリューションMX-D
相性は良いと思います。
全ての技術が問題なくできます。ディグニクス05と比較するとこちらの方が安定感は高いです。
ラザンターC53
かなり相性は良いです。
シートが軟らかいこともあり、スポンジの硬さはそれほど気になりません。
ほとんどの技術がやり易いですが、後ろからの引き返しだけは少し難しいです。
現時点の最高相性ラバー
フォア：ハイブリッドK3
バック：ラザンターC53
総合評価
初心者向きラケットと思われるかもしれませんが、全然そんなことは無いと思います。
木材で軽くてある程度弾みもあり、安い。かなり良いラケットであることは間違いないです。
中級者以上の人が使うのであれば、硬度48度以上のラバーを使うのがおすすめです。
粘着テンションやハイエンドラバーに挑戦するのにも向いているラケットと言えます。
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