ループドライブの打ち方と返し方

ループドライブ

皆さんは試合でループドライブを使用しているでしょうか。
私の場合、攻撃の多くはループドライブから始まるので、試合では多く使います。
私だけに限らず多くの人がループドライブを使うのは、安定感が高いことと、相手に強打させないことが大きな理由です。
守備的な理由でなく攻撃的な理由としては、一度ループドライブをブロックさせてから次に速いボールを打つという戦略的な理由もあります。
下回転を強打するのは難しいので、ループドライブで一旦上回転にしてから強打するという作戦ですね。
ちなみに、下回転を強打できる人でもループドライブを取り入れることで、より速いボールでの得点率が上がりますので、絶対に必要な技術だと思います。
この記事ではループドライブの打ち方と打たれた場合の返球の仕方をまとめていきたいと思います。
ループドライブを覚えたい人や質の高いループドライブをしたい人、またループドライブの返し方を覚えたい人は参考にしてみてください。

そもそもループドライブとは

ループドライブとは簡単に言ってしまうと回転重視のドライブのことです。
一般的には弧線が高く、回転量が多いドライブのことをいう場合が多いです。

ループドライブの利点

ループドライブの最大の利点は自分がミスをしにくいという点です。
速いドライブは強力ですが、ミスをする確率がどうしても高くなります。
逆にループドライブであればほとんどミスをすることなく打つことができます。
また、余程上手い人でない限り、ループドライブを強打して高確率で入れるというのは難しいので、相手に強打させないというのも利点です。

ループドライブの種類

一言でループドライブと言ってもいくつか種類があります。

  • 弧線が高くて深いループドライブ
  • 弧線が低くて浅いループドライブ
  • 弧線が低くて深いループドライブ
  • 無回転のドライブ

以上の4つを使い分ける必要があります。
これらを使い分けることができないと、簡単にカウンターで返されてしまうため、意識して使い分けるようにしましょう。
ちなみに、無回転のドライブはループドライブに含まないことが多いと思いますが、ループドライブと相性が良いため、使えるようになった方が良いでしょう。

質の高いループドライブとは

いくら色々なループドライブを打てるようになっても質が低い場合は、やはり簡単に返されてしまいます。
質の高いループドライブの特徴は球速が遅く、回転がかかっていることです。
回転がかかっている方が良いというのは当たり前ですが、球速が遅い方が良いというのはどういうことでしょうか。
球速が遅い場合、同じ回転であっても返球する側は回転の影響を受けやすくなります。
そのため、相手のミスが増えるのはもちろん、こちらが速いボールを打った時の得点率も上がります。

ループドライブの打ち方

スイングと体の使い方

ループドライブのスイングは速いドライブと違って、下から上に振るイメージです。(実際には斜め上に振る訳ですが、イメージとして真上に振ると思っていた方がスピードを抑えて質の高いボールになる可能性があります。)
この時右足のをボールの近くまで移動させしっかりと打ちやすい態勢を作りましょう。
そのまま右足に体重を乗せて、左足に体重移動すると同時に下から上に擦りあげましょう。
この時、体全体で打つことをイメージしてください。腕だけで打っても良いボールには絶対になりません。
しっかりと右足をボールの近くまで移動させることができていれば、自然と重心も下がり安定感が増しますし、体全体で打つイメージも掴めると思います。

擦り方

ボールを打つ際にできるだけラバーの表面のみを使って打つ方が速度が遅く回転のかかった質の高いループドライブになります。
どのくらいラバーに当てるのかの微調整で、深さや高さが変わるので、何度も打ってみて数種類のループドライブが打てるようになるといいですね。

打点

速いドライブを打つ場合は打点を速くしないといけませんが、ループドライブでは遅い打点でも大丈夫です。
ハーフロングのような微妙な長さの下回転の場合、自然と打球点が下がって速いドライブを打つのは難しくなりますが、ループドライブにとってはむしろやりやすい打球点になります。
ただし、注意したいのは速くて長いツッツキに対する処理です。このようなボールを低い打点で打つと台から離れすぎてしまうため、その後の展開が悪くなる可能性が高いです。
そのため、できれば速い打球点で打つことが好ましいです。
バックドライブで多用する「タタン」のリズムで打つドライブのフォアバージョンです。
これができると安定感が格段に上がりますし、カット打ちにも応用できるため、カットマン対策にもなります。
まとめると、長いボールに対しては速い打点で「タタン」のリズムで、その他は遅い打点でも大丈夫と考えていればOKです。

ループドライブを打ちやすいラバー

私個人の意見としては断然硬いラバーの方が打ちやすいですし、質の良いボールもいくと思っていますが、実際は自分に合った硬さのラバーであることが大切です。
参考になる記事を貼っておきますので、是非見てみてください。

ループドライブの返し方

ループドライブの返し方ですが、基本的には2種類あります。
1つ目はブロックです。速いボールと違って返すにはコツがいりますが、上手く返すことができれば次のボールを強打されることはないでしょう。
2つ目はカウンターです。上回転のドライブで掛け返して返球するという技術ですが、かなり攻めの返球になります。
それぞれの返し方についてより詳細に見ていきましょう。

ブロックでの返球の仕方

ブロックで返球する場合、絶対にやってはいけないことは打点を落とすことです。
打点を落としてしまうと低く返球することは難しく、次のボールを強打されてしまいます。
では、どのように返球すれば良いのかを説明していきます。
まず、打点は可能な限り速い方がいいです。次にラケットの角度ですが、ほぼ水平を意識して当てます。
打点を速くしたことでボールが上に上がる力が働くため、水平にしてもネットにはかからないはずです。
この時にチップしたり、変に落ちるラバーは私は良くないラバーだと感じます。
この打ち方を意識してもオーバーする場合は、ラバーを信じてラケット角度をもっと水平にしましょう。
それでもオーバーする場合、ボールの回転するエネルギーを全て飛ばすエネルギーに変えて打ってしまっている可能性があるため、当てる瞬間にラケットをほんの少し横や縦に動かして回転を掛けて返すようにしましょう。
そうすることで、飛ばすエネルギーの一部が回転するエネルギーに変わるため、上手く収まるようになるはずです。

カウンターでの返球の仕方

カウンターはかなり高度な技術ですが、使えるようになることで得点源になりますので、是非挑戦してみてください。
まず、打球点は速くないとダメです。遅い打球点のカウンターもありますが、難易度が格段に上がるため、まずは速い打球点のカウンターを覚えましょう。
次にラケット角度ですが、ほぼ水平を意識します。
その状態で、可能な限り速いスイングでドライブします。
しっかりと打てていれば、自分の回転で相手のコートに上手く収まるはずです。
ネットにかかる場合、スイングスピードが遅いか、ラバーの質が悪い可能性があります。
オーバーミスする場合、スイングスピードが遅いか、ラケット・ラバーの性能に腕が追いついていない可能性があります。

とにかくカウンターをするのであれば、スイングスピードが大切になってくるため、しっかりと振り切ることを意識しましょう。

まとめ

ループドライブは試合で多く使う技術です。そのため自ずとループドライブを返球する機会も多くなります。
どちらの技術も試合で勝つには必須レベルであるため、この記事を参考に練習をしてみてください。

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