みなさんは夏と冬で同じラバーを使っていても、打球感が違うなと思ったことはありませんか。
実は卓球ラバーは温度によって大きく性能が変化します。
そのため、夏は打ちやすいのに冬は打ちづらい等の現象が発生する訳です。
今回は、温度によってラバーが受ける影響とその対策についてまとめていきたいと思います。
温度が高いとラバーはどうなる?
夏に卓球の大会に出ると、体育館の温度が30度を超えているなんていう日も多くあります。
そんな日はもちろんラバーにも下記のような影響が出ています。
普段よりも軟らかくなる
温度が高くなると、ラバーは軟らかくなります。
特にシート部分はゴムが使われているため、顕著です。
軟らかくなったことによりいつもより弾むように感じる
ラバーが軟らかくなったことにより、くい込みが良くなりいつもよりも弾むように感じます。
逆に軟らかくなったことで、インパクトの強いボールのエネルギーロスが高まり、落ちるような感覚になることもあります。
湿度が高くなりいつもよりも回転がかからなくなる
温度が高くなると必然的に湿度も高くなり、ラバーに湿気が溜まりやすくなります。
そうなると、いつものようにドライブを打ってもラバーがスリップしてしまい、ボールが落ちることがあります。
温度が低いとラバーはどうなる?
今度は冬の場合、ラバーは下記のような影響を受けます。
普段よりも硬くなる
温度が高くなった時とは逆に温度が下がると、ラバーは硬くなります。
いつもより弾まなく感じる
ラバーが硬くなったことで、いつもよりも弾まないような感じがします。
打球感が悪く感じる
これも硬くなったことの影響ですが、いつもは「キンッ」という金属音がしていたのに、あまり打球時に音がならなくなります。
対策
ここまでは気温によるラバーの変化についてまとめてきましたが、ここからはその対策について考えていきましょう。
夏と冬でラバーを換える
夏は軟らかく、冬は硬くなるという特性を考慮して、その分硬度を調整したラバーを使うと同じ感覚で打つことができます。
具体的には夏には少し硬めのラバーにし、冬には少し軟らかめのラバーに変更するという感じです。
例えば、夏のテナジー05の打球感が好きな人であれば、冬はテナジー05FXやエボリューションFXDにしてみるのもいいでしょう。
硬度別におすすめラバーを紹介している記事もありますので、そちらを参考にしてみてください。
冬のラバー対策でラバーウォーマーやホッカイロを使う
冬限定の対策にはなってしまいますが、ラバーを温めるためにラバーウォーマーやホッカイロを使うというのもありです。
私も以前はホッカイロをラケットケースに入れて使っていました。
なぜ今はやっていないのかというと、私は硬い打球感が好きであるため、軟らかくする必要が無いと気付いたためです。
粘着系のラバーを使っている人は私と同じ感覚かもしれませんが、テンションラバーの場合は打球音も大事な要素だと思いますので、是非対策してみてください。
湿気対策で汗拭き以外のタオルを準備する
私が一番嫌いなのが湿気です。
いつも通りに打っても入らなくなり、イライラしてしまいます。
試合では1球ごとに短パンで拭いたりしてできる限り乾かそうとしても、なかなか上手くいきません。
そんな時は汗拭き用のタオルとは別にラバー拭きようのタオルを準備しましょう。
そのタオルをラバーにこすりつけるようにして表面の湿気を取っていきます。
この時、ラバーが死ぬかもと考えてタオルを弱く当てると、あまり効果が得られません。
ラバーの寿命を減らす覚悟でかなり強めにこすり付けることで、水分が取れます。
ただ、何球か打つとまた湿気が溜まるため、タオルを使っていい状況になったら必ず拭きなおしましょう。
まとめ
夏と冬で起こるラバーの変化と対策についてまとめました。
この記事を読んで一人でも多くの人が気持ちよく試合できるようになったら嬉しいです。
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