卓球を長年やっていて思うのが、用具にかかる費用がスポーツのなかでもトップクラスで高いのでは?ということです。
その大きな原因となっているのが、ラバーです。
ラケットやシューズ等は一度買ってしまえばかなり長い期間使用できますが、ラバーはそういうわけにはいきません。
人にもよりますが、私は1.5か月に1回はラバーを換えるので年間8回ラバーを換えることになります。
ラバーの寿命についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
ラバー1枚5,000円で買えるとしても、8×5,000×2(フォアとバック)で80,000円・・・年間80,000円がラバー代でかかっています。
高すぎる・・・安く買う方法はないか?
そうだ!メ〇カリやヤ〇オクで中古で買おう!となるのは自然な流れだと思います。
ですが、ちょっと待っていただきたい!私は絶対に中古ラバーはおすすめしません。
この記事ではなぜ中古ラバーを買わない方が良いのかを説明したいと思います。
是非最後まで読んでみてください。
中古ラバーの危険性
一見良さそうに感じる中古ラバーですが、少し考えただけで下記ような注意点が考えられると思います。
- 自分のラケットにサイズが合わないかも
- スポンジ側の劣化があるかも
- 虚偽の情報が記載してあるかも
1つずつ考えていきましょう。
自分のラケットにサイズが合わないかも
貼っていたラケットのブレードサイズも記載されているし、大丈夫だろう。
と思うかもしれませんが、貼る時にどのくらい伸ばしたかやその人の貼り方次第で、剥がした時のラバーのサイズは変わります。
そのため、実際に届いてみたら思ったよりも小さかったなんてこともあります。
スポンジ側の劣化があるかも
ラバーを出品している人が写真を載せると思いますが、シート側の写真のみでスポンジ側の写真がないことが多々あります。
その場合スポンジの状態が問題ないのかどうか判断できないため、もしかするとかなり劣化している可能性もあります。
例えば、ラケットから剥がす時や膜を剥がすときにスポンジが欠けてしまうなんてことはよくあることなので、注意が必要です。
虚偽の情報が記載してあるかも
ラバーを出品している人はそのラバーについて色々な情報を記載していると思いますが、本当に信用できるのでしょうか?
例えば、「使用期間:1週間」のような情報が書いてあったとして、実際は2週間使っていたなんてことは普通にあるのではないでしょうか。
このくらいの「盛り」であればまだ良いですが、単純に偽物の可能性もあります。
また、使用期間は記載してあるものの、開封日は記載がないものが多いです。
ラバーの劣化は使用時間によるものだけでなく、自然に劣化し続けています。
そのため、開封してから1年も経っているラバーは、たとえあまり使用していなかったとしても相当劣化しています。
中古ラバーの適正価格
中古ラバーには危険性があるということは理解していただけたと思いますが、そのうえでこんな中古ラバーがあった場合はどうでしょうか。
ラバー:テナジー05 特厚 使用期間:練習1回のみ 売却理由:練習で一度打ちましたが、打球感が合わなかったため。 値段:2,000円
なんとなく安い気がして買いたくなる気持ちも分かるのですが、私はやめておくことを薦めます。
なぜなら2,000円が本当に安いとは思わないからです。
「でも、テナジー05は新品で買ったら7,000円はするから1回だけ使って2,000円は安いんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、そんなことはないです。
一度ラバーの適正価格について考えてみましょう。
ラバーは開封直後から劣化し始めます。そして最大限の能力を発揮できるのは最初の3日間程です。
これは水谷隼さんが3日間も使ったら打球感が変わると言っていたことからも分かると思いますし、特にテナジー05のような軟らかいラバーは顕著です。
中古ラバーの危険性に書いたことも考慮すると2,000円は決して安くないと思います。
極端と思われるかもしれませんが、開封後のラバーの価値はほぼ0円であると考えた方が良いでしょう。
未開封で売られているラバー
メ〇カリやヤ〇オクを見ていると、たまに未開封でも安く売られているものがあります。
開封してあるものよりはリスクが低いことは確かですが、製造してから時間がかなり経ってしまっているものの可能性もあります。
値段がかなり安いのであれば良いですが、それほどでもない場合はあまりおすすめはしないです。
結局安くラバーを買うことはできないの?
現時点でラバーを安く購入することは難しいです。
大体どこのショップも3割引くらいが最安値であることが多いです。
新品のラバーを買って、できる限り長く使うのが一番お財布には優しいということになります。
寿命の長いラバーのおすすめはこちらです。
Qクオリティ
メーカー:ミズノ
値段:5,300円
硬度(ドイツ硬度に変換):46度
特徴:
今まで培った技術を凝縮した本命ラバー。エネルギー効率をミズノ史上最大限に高め、ボールの威力、耐久性、プレー万能性の3つを高次元で追求した。
メーカーコメント
さらにトップシートを改良することで、軽量化も実現。トップアスリートが望む、スピードラリーへの対応を考えた設計に。
打ってみた感じではシートがかなり強いので、回転については申し分ないです。
弾みは抑え気味ですが、寿命が長く重量も軽い、さらには値段も安いため、最高クラスのラバーであると思います。
ミズノ特有の打球感がありますので、中には苦手な人もいるかもしれませんが、
他の高いラバーを買うよりも一度このラバーを試してみてみるのがおすすめです。
ファスタークG1
メーカー:ニッタク
値段:6,300円
硬度(ドイツ硬度に変換):48度
特徴:
ボールを攻撃的に打ち込むために求められる使用感、性能が詰まったテンションラバー。
メーカーコメント
高いスピード感、弧線を描く強烈なスピン力、どの位置からでも打ち抜ける威力・・・。
まさにトッププレイヤー仕様といった逸品です。
回転や弾みはテンションラバーの平均といった感じです。
打球感に関しては、しっかりと持つ感覚もあり、良い印象を受けました。
アウターラケットに貼ると硬く感じる人もいると思いますので、まずは木材かインナーに合わせるのをおすすめします。
最大の特徴としては、寿命の長さです。この硬度帯の中では1番寿命が長かったラバーなので、同じラバーを長く使いたい方におすすめです。
ディグニクス05
メーカー:バタフライ
値段:オープン価格(購入時8,000円前後)
硬度(ドイツ硬度に変換):50度
特徴:
その核心は、「スプリング スポンジ」よりも弾性を高め、進化した「スプリング スポンジX」と、打球時の球持ちを重視し、かつ表面の磨耗耐久性を強化した独自配合のシートとの組み合わせ。
メーカーコメント
高い回転性能が特長の“開発コードNo.05”のツブ形状を採用した『ディグニクス05』は、前中陣でのパワードライブやカウンターなど、回転を重視した攻撃的なプレーをハイレベルで求める選手にお勧めだ。
テナジー05と比較すると結構硬い感じがしますが、持つ感覚は無くなっていません。
回転性能は断然ディグニクス05の方が良く、シートの摩耗が極端に少ないのが特徴です。そのため、寿命がかなり長いです。
弾み自体はテナジー05とあまり変わらないと感じました。
寿命を考慮すると、同硬度帯の中で一番コスパが良いラバーだと思いますので、1つのラバーを長く使いたいという人におすすめです。
私はフォアには少し合わなかったので、バックで使用していましたが、シートの強さを活かした打点の速い振り切るドライブは、今まで使用してきたラバーの中で一番回転がかかっていました。
このことから、試合でもしっかりと振り切ったドライブが打てる人に向いているラバーだと思います。
ラケットについては中古もおすすめ
ラバーについては中古品はやめておいた方が良いと言いましたが、ラケットについては別です。
ラケットについてはラバーと違って使用できる期間も長いですし、重さなどの情報も見て買えるため、むしろおすすめです。
私も何回か中古品を購入していますが、特に問題等は発生していません。
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